他の記事でも触れていますが、私はマンションに住んでいます。
バルコニーはハーフバルコニーという、住戸の開口面の幅に対して半分ほどしかないやや狭いバルコニーなのですが、狭いだけによけいに綺麗にしたくなります。
というわけで、簡単なタイルを敷いてバルコニーの印象を変える作戦をとったのですが、その前にどうしても一度スッキリと掃除したくなりました。
築2年未満のマンションなのですが、雨風の吹き込みや室外機の排水などでどうしても汚れますよね…。
バルコニーの清掃には、前から気になっていたケルヒャーを使ってみました。
ケルヒャーにした理由ですが、それはもう使ってみたかったからです(笑)
簡単な作業でスッキリと汚れを落とす快感を味わいたかったわけです。それに、網戸などもきれいにできますしね。
ただし、マンションのバルコニーでケルヒャーを使う場合には、注意点や事前の準備が必要になります。
詳しくはこちら↓を御覧ください。
実際の機種はこれです。ケルヒャー K3 サイレント!
公式サイトによれば、
マンションやアパートなどの集合住宅でも隣近所に気兼ねなく使える、水冷式静音タイプの高圧洗浄機です。当社同等モデルと比べた体感音は約半分になりました。また、水冷式になったことで耐久性が向上したため、メーカー保証も3年の長期保証を実現。
<水冷式静音タイプ>
世界初の水冷式モーター採用により体感音は約半分(当社同等モデルとの比較)になりました。これからは、住宅街でも気兼ねなく高圧洗浄できます。
<小型&高性能>
コンパクトボディながら高性能の洗浄力を実現しました。また、使用時にハンドルを引き出す仕様なので収納時にスペースを取りません。
引用元:https://www.kaercher.com/jp/home-garden/pressure-washers/k-3-silent-veranda-50-hz-16014480.html ※太字は筆者
とのことです。
なんだか使いやすそうですし、集合住宅をターゲットにした製品ということなので、これを選ぶしかないでしょう!
今回は、ケルヒャーをマンションのバルコニーで使った時の使用感、使用方法についてまとめました。
マンションのバルコニーでケルヒャーを使う問題点
そもそもマンションで使って良いか?
これは別記事で詳しく説明しましたが、集合住宅のバルコニーでケルヒャーを使うことは厳密に言えばグレーゾーンです。ただし管理規約で禁止されていなければ、水漏れに十分に注意すれば使用は可能です。水漏れを防ぐための対処などもこちらで詳しく説明してあるので、是非御参照下さい。
水をどこから採るか?
これが集合住宅でケルヒャーを使う際の最大の問題点でしょうね。
ケルヒャーでは、
1.水道の蛇口から直接水を採る
2.ため水を吸い上げて使う
という2通りの使い方ができます。
1.水道から採る
これがポピュラーでしょうか。
間取りにもよりますが、洗面所や浴室、キッチンの水道なども使えそうです。
水道ホースは3mの設定しかありませんが、放水するトリガーガンと本体を繋ぐ高圧ホースは10mもあるため、よほど広いマンションでなければ問題ないはずです。
水道ホースは別売り
水道用ホースは付属していません!
このことに気付かない購入者もたまにいるようですので、注意が必要です。つまり使いたい場合は別途購入する必要があります。
蛇口にホースを繋ぐためのアダプターも別途購入する必要があります。公式サイトを見るとちょっと面倒そうですね。
水道ホースは2246円、アダプターは950円~1280円程度なのでまあまあの追加出費となります。
また、蛇口形状ごとに適合するアダプターは異なりますので、適合性は十分に確認する必要があります。
というわけで手間と費用は増えますねえ…。ただ一度買ってしまえば便利に使えると思います。
2.溜めた水を使う
これも有効な方法です。
ただし、水の減が早いため標準的な大きさのバケツなどでは不十分です。
大きな桶や子供用プールなどに溜めて使っている人もいるようですが、個人的にオススメなのは風呂桶に水を溜めて使う方法です。
最近は洗面所がリビングイン(リビング内に洗面所の入り口がある)になっているマンションも増えていますが、そういうタイプの部屋にお住まいの場合はより適しているでしょう。
私の住んでいる住戸は洗面所がリビングインではないのですが、それでも使用に支障はありませんでした。
ケルヒャー使用の実際
どのようにバルコニーで放水できるようにするか?
あくまでも私の住んでいる住戸での使用方法になりますが、以下のようにして使いました。
風呂桶→自吸用ホース→ケルヒャー本体→高圧ホース→バルコニー、となっています。
うちはそれほど専有面積が狭い住戸でもないので、他の住戸でもそれなりに応用が効くかと思います。
広い住戸の場合はどうすれば良いか?
他の住戸に応用が効くと書きましたが、「リビング35畳、キッチン7畳」などという超高級マンションでは無理です(笑)
そこまででなくとも、住戸設計の関係でバルコニーまで届かない場合はどうしたら良いでしょうか?
ホースを延長するしかありません。
ケルヒャーは、ため水を吸い上げる自吸用ホースの延長はできません。長い距離の吸い上げにはそれだけパワーが必要になるからでしょう。
よって、長い高圧ホース(ケルヒャー本体とトリガーガン[握って水を放出するところ]を繋ぐもの)を用いることで対応できます。
標準のホースに加え最長+10mまでの製品があります。
K3ベランダに付属している標準ホースが10mですので、20mまで延長できるということになりますね。20mあれば広い住戸でも使えそうです。
洗浄の実際
バルコニーは勾配がついており、水は手すり側にある側溝に流れ込むようになっています。
ですので、床の洗浄はサッシ(住戸)側からするのが原則です。
サッシ側のカドから汚れを落とし、水が側溝の方に流れるようにしましょう。
避難ハッチのマスキング部には水を直撃させないように注意しましょう。万が一水が漏れたら下階のバルコニーに水漏れしてしまいますからね。
これは手すりをマスキングしている場合も同様です。
手すりが格子だけでなくガラスなどが設置してある場合はそこの汚れも落とせますが(もちろん内側からだけです)、あまり上の方に水流を当てると飛沫が下階のバルコニーに吹き込むリスクが高くなるので注意しましょう。
避難ハッチのすぐ周囲の部分、手すりや隔て板の隙間をマスキングしているテープ部分などは、小さいブラシで手でゴシゴシ汚れを落とすのが無難です。
ビフォー・アフター
水圧のみでさらっと流した程度ですので、正直まっさらな状態にまではなりませんでしたが…
<ビフォー>
<アフター>
特にブラシなどのアタッチメントは使用せずの結果です。それでもここまで汚れが落ちます。もともとの柄が柄なので少し分かりにくいかもしれませんが…。
「ビフォー」の思わず「汚いなぁ」と思ってしまうような状態は、かなり改善しました。
付属のデッキブラシや別売りの洗浄剤などを用いればさらに汚れが落ちたのではないでしょうか?
また、予想外に快適だったのが網戸の清掃です。
取り外さずに、そのまま水を満遍なく当てて水圧でキレイにできます。これはかなりスッキリしましたね!
注意としては、隙間を空けて延長ホースを通しているサッシとは反対側のサッシをしっかり閉めて、その部分に網戸を移動させて放射することです。
当たり前のことですが、サッシを閉め切らず少しでも隙間があると屋内に水が吹き込みますので、よく注意しましょう。
室内への水漏れ・吹き込みにも注意
ケルヒャー本体は室内に置かざるを得ない以上、高圧ホース+トリガーガンをバルコニーに出すためにはサッシの一方は閉め切ることができません。
その隙間付近に放水すれば当然屋内へ水が入ってしまうので、まず一方のサッシは閉め切り、もう一方のサッシを小さく開けて高圧ホースを通し、閉め切ったサッシの方の床を洗浄しましょう。またそのサッシ上に網戸も寄せることで網戸を洗浄することもできます。
それが終わったら逆の方のサッシを閉め切って全く同じように洗浄する、という手順で行いましょう。
使用感
使ってみての感想です。
重さはどうか?
本体の重量は10.3kgですが、上に説明したように、本体自体を移動させながら使うようなことはありませんのでこの重さは問題にならないと思います。また屋内で適した使用場所に運搬するだけであれば、それほどの苦労は感じないはずです。
トリガーガンの重量は300g程度で、高圧ホースも細くしなやかであるため操作に際して重いとは全く感じません。非常に取り回しがしやすいです。
音はどうか?
他のレビューを見ると「本当にサイレントだ」などの感想がありますが、うーんどうでしょう、以前の機種を使ったことが無いので分かりませんが、そこそこ音はします。
公式では65dB(デシベル)ということになっていますが、これはどのくらいの音なのでしょうか?
うるさい かなりうるさい、かなり大きな声を出さないと会話ができない 70db ・騒々しい事務所の中
・騒々しい街頭・セミの鳴き声(2m)
・やかんの沸騰音(1m)非常に大きく聞こえうるさい、声を大きくすれば会話ができる 60db ・静かな乗用車
・普通の会話 ・洗濯機(1m)
・掃除機(1m) ・テレビ(1m)
・トイレ(洗浄音) ・アイドリング(2m)
このような感じのようです。やはり静音は言い過ぎですかねえ。
なおサイクロンジェットノズルはらせん状に強力な水圧で噴射するノズルであり、モノ凄いパワーで汚れを落とせます。
ただしその分、かなり禍々しい音が出ます(笑)
コレは正直うるさいというか、全然サイレントではありませんので注意しましょう。
おおむね、日中であれば全く気兼ねはしないで済むというレベルでしょうか。夜間にバルコニーで用いるのはちょっと無理です。
まぁそのくらいの音と考えてもらえれば良いかと思います。
性能はどうか?
簡単に洗浄しただけで予想以上に汚れが落ちましたし、少なくとも期待はずれということは全くありませんでした。
とはいえ他社製品と比べたわけではないですし、本格的に洗剤やブラシで洗浄したわけでもありませんので、真価はまだ味わえてない気がします。
今後は浴室洗浄などにも使っていきたいですね。
使用後の注意
さて使用後ですが、各種ホースを取り外したりする必要があるのですが何やかんやで各所から意外とたくさんの水が出てきます。
普通にフローリングの上で取り外し作業を行うと床はビッチョビチョになります。
本体ごと浴室に移動してから取り外すか、ペット用のトイレシートなどの上で取り外し作業を行うことをオススメします。
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