Amazon Mastercardをご存知でしょうか?
Amazonと三井住友カードの提携カードですが、まさにAmazon利用者のためのクレジットカードと言えます。
Amazon Mastercardクラシック(年会費1,350円)とAmazon Mastercardゴールド(年会費10,800円)があります。
以下にそのメリットをまとめてみますが、結論から言うと
です。
Amazon Mastercardのメリット
Amazonポイントが効率的に貯まりまくる
最も大きなメリットは、Amazon利用で効率的にポイントが貯まるということに尽きます。
ポイント還元率、すなわち決済額の何%がポイントとして付くかは以下のようになっています。
Amazon Mastercard クラシック | Amazon Mastercard ゴールド | |
Amazonの ショッピング | プライム会員 2.0% | 2.5% |
非プライム会員 1.5% | ||
Amazon以外の ショッピング | 1% |
一般的にポイント還元率は1%を超えれば低くないと考えて良いです。
その点で考えると最も低還元率となる非プライム会員のAmazon MastercardクラシックでさえもAmazonを利用すれば1.5%ですから、それだけでも高い還元率と言えます(プライム会員なら2%!)。
ゴールドの方はAmazon利用で常に2.5%ですから、文句なしですね。
ポイントアップキャンペーンで有利になる
Amazonが約月1回の割合で開催するポイントアップキャンペーン期間中では、種々の条件により最高8.5%まで還元率が上がります。
その中の条件の1つに「Amazon Mastercardで決済すること」というものがあり、それだけで1%ポイントが上乗せになるのです。
詳しくはこちらを。
ポイントがAmazonポイントとして付くので簡単!
通常、クレジットカードのポイントはカード独自のポイントとして与えられます。
ポイントを使用したい場合、ウェブ経由で色々な手続きをして自分の使いたいものに引き換えする必要があるわけですね。さらにその場合、引き換え先によっては(たとえばマイルなど)一定の割合で手数料がかかることが普通です。
しかしAmazon Mastercardなら、ポイントは最初からAmazonポイントとしてアカウントに自動付与されるので、面倒な手続きは一切不要、かつ手数料もかからずそのままAmazonで1ポイント=1円として使えます。
Amazon内で完結できるわけですね。
年会費は大幅に安くなるか、実質無料になる
Amazon Mastercardクラシックは年会費1350円となっていますが、初年度の年会費は無料です。さらに1回でも利用すれば翌年の年会費は無料になりますから、Amazonを日常的に使っている人なら実質的には無料にできますよね。
Amazon Mastercardゴールドは年会費10800円とお高くなっていますが、これも初年度は最大で5400円まで、2年目以降は4320円まで減額されます。
これに関しては後ほどくわしく解説します。
Amazon Mastercardのデメリット
デメリットは、良くも悪くもAmazonに特化しすぎているという点でしょうね。当たり前ですが。
AmazonポイントはAmazon内でしか使えず、他のものに引き換えはできません。
現金化する方法があるとすれば、ポイントでiTunesカードやGoogle Playギフトカードなどのプリベイドカード類を購入して金券ショップへ売るというものでしょうが、買い取り額の相場は90%程度ですから、いわば手数料を10%取られてしまうようなものであってオトク感は薄く、あまりおすすめできません。
ただ、このAmazonに特化しているというのはAmazonのヘヴィユーザーにとっては別にデメリットにはなりませんね。
逆にこれくらいしかデメリットはない、とも言えます。
では、Amazon Mastercardは、クラシックとゴールドどちらにすべき?
結論から言うと、Amazonのプライム会員でヘヴィユーザーならゴールドにすべきです。
Amazon Mastercardクラシック
クラシックの条件を見てみましょう。
年会費1350円 | Amazon Mastercard クラシック |
Amazonの ショッピング | プライム会員 2.0% |
非プライム会員 1.5% | |
Amazon以外の ショッピング | 1% |
まず年会費ですが、先ほど説明もしましたが
初年度年会費無料
1回でも利用すれば翌年の年会費無料
ですから、実質的な年会費は無料として使っていけます。
このカードの主なメリットであるポイント還元率は、
そうでない場合:還元率1.5%
となっていますね。さて、ここでオトクなので作るべき、と言えるでしょうか?
実はプライム会員でなくてもAmazon利用時のポイント還元率が2%になる年会費無料のカードが、他にあるんです。
たとえばOricoCard THE POINT。年会費は永年無料で、オリコモール経由でAmazonを利用すれば還元率は2%になります。プライム会員でなくてもですよ。さらに楽天市場やYahoo!ショッピングでも、ショップの条件にもよりますが還元率が上がります。
あとはJCB CARD Wも永年無料でAmazonでの買物で2%のポイントが付きます。同じくプライム会員でなくてもです。
対して、これらのカードでは得られないAmazon Mastercardクラシックだけのメリットとしては、ポイント交換の手間がない、ポイントアップキャンペーンで1%上乗せされる、というだけになります。
このように、
と言わざるを得ません。
ではプライム会員の人ならどうか?
あるいはプライム会員になれば良いのでは?と思う人もいるでしょう。確かにプライム会員ならAmazon Mastercardクラシックでもポイント還元率は2%になります。
ただ、上で述べたようにプライム会員でなくとも還元率2%になる年会費無料カードがあるんですね。なので、Amazon Mastercardクラシックでの還元率を2%にするためにプライム会員になるというのはナンセンスです。
もちろんプライム会員のメリット自体は絶大なんです。詳しくはこちらを。
じゃあ…既にプライム会員なら、あるいはこれからプライム会員になるつもり満々なら、Amazon Mastercardクラシックでオトクになるのか?
いや、そうではないんですよ。
プライム会員ならばむしろAmazon Mastercardゴールドを取得すべきです!
Amazon Mastercardゴールド
ゴールドの年会費は年会費10800円(税込)。正直高いです。高いですが…ここで年会費の特典と割引システムを再確認してみましょう。
特典としては…
・ポイント還元率が2.5%!これは正直言ってかなり高い還元率です。
・Amazonプライム特典を使い放題!
年会費には割引があって…
・「マイ・ぺいすリボ」に登録するだけで5400円引き
↓
会費は差し引き、5400円に。
【翌年度以降】
・「マイ・ぺいすリボ」に登録した状態で1回以上の利用があれば5400円引き
・カード明細をWEB明細にする&過去1年間に6回以上の利用、で1080円引き
↓
会費は差し引き、4320円に。
というわけですが…
ここで、ゴールドはプライム会員特典が付いてくるということを思い出して下さい。
よって、ゴールドの年会費10800円のうち3900円はプライム会員の会費と考えると、実質的な年会費は…なんと
・翌年度以降は420円
と考えることが出来るんですね。
Amazonプライムの年会費が値上げされることが判明しました。
従来の税込み3,900円から税込み4,900円へと1,000円の値上げになります。
個人的にはこの程度の値上げに留まったのかと若干の拍子抜けの感すらあり、ひとまずはホッとしたという感じです。なにせAmazonプライムのメリットが大き過ぎますので。
プライムビデオは他のネット動画配信サイトと比べて勝るとも劣らないコンテンツを誇りますし、プライム・フォトは画像なら無制限に保存できます。この2つのサービスだけで、月額1,000円!と言っても喜んで払う人は大勢いるのではないでしょうか?
まあ、値上げということ自体はいち消費者として喜ばしいとは言い難いですが、この値上げによりAmazon MasterCardゴールドの相対的なオトク度が増しました。
前述したようにAmazon MasterCardゴールドの年会費は初年度に5,400円、翌年度以降は4,320円まで実質的に下げることができます。
ここで繰り返しになりますが、Amazon MasterCardゴールドにはプライム会員特典が自動的に付帯することを思い出してください。
つまり値上がりしたプライム年会費の4,900円がカードの会費に含まれると考えると、実質的なカード年会費は
・初年度は500円
・翌年度以降は持ち出しは0円、実質的に580円のプラス!
と考えることができるようになったわけですね。
ゴールドカードを取得すると「プライム会員特典が使える」と表現しましたが、実際はゴールドカードを取得することで自動的にAmazonプライム会員として登録されるというのが正しいです。
ではもともとプライム会員だったらどうするの?と思う人もいると思いますが、その場合はプライム会員の会費が月割で変換されます。太っ腹ですね!
また、ポイントアップキャンペーン時に必要な条件の一つである「プライム会員なら3%」も適用されるので安心して下さい。
また、そもそもAmazon Mastercardゴールドはその名の通りゴールドカードなので、
・300万円までのショッピング保険
・国内主要空港のラウンジを無料で使える
といったゴールドカードとしての特典も付いてきます。
まぁ「ゴールドカード」の特典として見ると若干の物足りなさもありますが、なにせ+420円(2年目以降)だけでこれが付いてくると考えると、決して悪くないどころかオトクですらあります。
前述のようにAmazonプライムの年会費が4,900円に値上げになりましたので、実質的な年会が2年目以降は4,320円になるAmazon Mastercardゴールドを持つことで、正規のプライム会員年会費よりも安い会費でプライム特典および上記のゴールドカード特典が付いてくるわけで、圧倒的な得になります。
また、Amazon Mastercardゴールドは、国内旅行保険が基本的には自動付帯です。
自動付帯ですからすなわち、カードを取得しているという事実があればそれだけで保険が付いてくるんですよ。
国内旅行保険は死亡・後遺障害は1000万円まで自動付帯、入院保険日額5000円・通院保険金日額2000円・手術保険金も最高20万円が自動付帯です。
なお死亡・後遺障害に関しては1000万円が自動付帯。利用付帯であれば4000万円までとなりますが、1000万円でも自動付帯なら助かりますよね。
クレジットカードで国内旅行も自動付帯というのは、けっこうレアなんですよ。
大抵のカードは利用付帯、つまりその旅行に関係する支払いをそのカードで決済していて初めて保険が付いてくるという条件になっています。
まぁ国内旅行は適用条件が厳しいのが普通で、ご多分に漏れずAmazon Mastercardゴールドもそうではあるのですが、それでも気分的にはだいぶ安心できますよね。
たった420円(2年目以降)を余計に出すだけということを考えると、思わぬ収穫という印象があります。
ポイントという点では、Amazon利用での還元率が2.5%と最高レベルになります。
さらにポイントアップキャンペーンでは、Amazon Mastercardゴールドであればトータルの還元率が8.5%になります。キャンペーンでのポイント上限は5000ポイントではありますが、これは驚異的な還元率です。
結論としては、
ということです。
もちろんAmazonをメインに利用しまくっていることが前提であることは言うまでもありません。
なお年会費の割引条件の一つである「年6回以上の利用」ですが、つまりは2ヶ月に1回の利用だけで良いわけで、それならライトユーザーですらも全く問題なさそうな頻度ですよね。Amazonのヘヴィユーザーなら全くの余裕でクリアできます。
まあ、いくらAmazonポイント還元率が高くなると言っても、たとえば楽天市場をメインに使っているのなら、その場合は楽天カードの方が圧倒的にポイントを貯めることができます。
ただしもちろん、楽天カードではAmazonで買物してもカード自体のポイントの1%以上は付きません。
その意味では、どうせ今現在プライム会費を払っているなら、年420円(2年目以降)だけをさらに出すことでプライム年会費よりも安い費用でプライム会員を維持しつつ、ゴールドカード特典の安心も得つつ、Amazonでの買い物時には高還元率も狙っちゃう (2019/4/12追記)、という方法もアリかもしれません。
ただしポイント還元率の2.5%から逆算すると、420円に相当する決済金額は16800円となりますから、Amazonの年間利用額が16800円を下回る場合は赤字になりますし、16800円を使ってやっと420円をプラマイゼロにできるわけです。
↑こんなことを考えずに良くなりました!
なにせプライム会員費よりもカード年会費の方が安いのにプライム会員権も付いてくるのですから(2019/4/12追記)。
そう考えると、やはりAmazonをメインに使っている人の方が(当たり前ですが)向いていると言えるでしょうね。
今なら新規入会で2000ポイント進呈!
これは、あくまで2018/10/8次点の話ではありますが、Amazon Mastercardに新規入会することで2000ポイントのAmazonポイントが無条件で貰えます。Amazon Mastercardクラシックでも貰えますよ!もちろん。
クラシックの方なら初年度年会費無料なわけですが、正直、年会費無料のクレジットカードで2000ポイントを無条件にもらえるというのは珍しいです。大抵は何らかの条件がありますから。
極端な話、2000ポイントを目的にAmazonMastercardクラシックに入っても良いわけです。カード取得と同時に2000ポイントを使えば2000円引きになりますし、会費無料期間が切れる前にカードを退会すれば2000円丸儲けです。
ただし、明らかな短期間で解約を繰り返していると信用情報的に不利になることがありますのでそれは避けるべきです。その点、Amazon Mastercardクラシックは年1回利用すれば翌年も無料ですので、1回のみの利用でも2年間は寝かせておけますね。
まとめ
- Amazon Mastercardクラシックは、非プライム会員ならあまり取得する意味なし。
- プライム会員かつ、ヘヴィユーザーはもちろんのこと2ヶ月に1回以上の割合でAmazonを利用する人はAmazon Mastercardゴールドにすべき!
- もともとプライム会員なら、
ゴールドは年420円(2年目以降)多く出すだけでいまのプライム年会費よりも出費が抑えられるのに (2019/4/12追記)Amazonポイント還元率が圧倒的に高くなり旅行保険も付いてくると考えることができるので、激しくオススメ!
プライム会員でAmazonをメインに利用しているヘヴィユーザーさんは、ぜひAmazon Mastercardゴールドを考えてみて下さい!
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