さて、バルコニーへのバーセア設置ですが、仕上げに進みます。
無事に設置できたバーセアですが…この写真、なにかに気付きませんか?
そうです、微妙に隙間が空いているんですね。
これはバーセアの規格とバルコニーの大きさ・避難ハッチの位置などの関係で、どうしてもできてしまう隙間です。
個人的には、この隙間をいかに埋めるかが全体の仕上がりの印象に大きく影響すると思います。
隙間の埋め方
もちろんこれは当然想定されるものですから、TOTOさんは隙間を埋めるための幅調整材を用意してくれています。
これです!
その名も「幅調整材」です。そのまんまですね。
固めの樹脂で出来ており、スノコ状…とはちょっと違いますが、16.5mm幅でスリットが入っており、そこで切り離すことで使用します。
裏側はこのようになっています。
構造上の注意としては、バーセア本体とは異なり、オス・メス部分は外周部分にしか存在しないということでしょうか。
つまりスリット部で切り離した場合、切り口の部分にはオスの突起が無いということです。
この部品をうまく使うことで隙間を可能な限り埋めていきます。
切り離し方
隙間を埋めるにあたって、幅調整剤の切り離し作業が最大のヤマとなります。
幅調整材をスリット部で切り離すのは比較的簡単です。
バーセア本体同様、大人の力でカッターを押し付けて2~3回動かすだけで切ることができます。
問題は、スリットと垂直に切断する場合です。これはちょっとだけ手間がかかります。
カッターで何度も何度も表面を切り込む作業をすることが必要です。
細かい傷が付いてしまうのはカッターを用いる限りはやむを得ません。
根気よく何度も表面をなぞっていると、そのうちカッター先端をズブッと刺し込むことができる場所がでてきますから、そこをとっかかりにしてグイグイ切っていきます。
「難しい」というよりは、「けっこう面倒」という程度でしょうか。
正直言って、この方法では「すごく綺麗に切る」ことは難しいです。先に述べたとおりカッターでの微細な傷がつきますし、切り口も美しいものではありません。
とはいえ、切り口の状態は配置してしまえば目には触れませんし、カッターでの浅い傷も至近距離からじっくり観察でもしない限りほとんど気になりません。
これは実際に切断してみたものを真上からみた状態ですが、いかがでしょう?この距離でも切り口の乱れはあまり気づかないと思います。
やや手間ではありますが、結論としては数箇所の切断ならカッターだけでも十分だと思います。
もちろん面倒でなければ糸ノコなどを利用して切断した方がきれいに切れるでしょう。
また切断部分が非常に多いような場合はさすがに大変ですので、糸ノコを使用した方が良いでしょう。
敷き込む方法
基本的にはバーセアと同様です。
必要に応じてバーセアをユニット単位でいったん外して持ち上げ、設置していきましょう。
なるだけ連結部を多くしよう
幅調整剤はバーセア本体と異なりそれ自体に重量がないため、小さく切ったものであればあるほど不安定になりがちです。
なので連結箇所は基本的に多くした方が良いです。
この写真のように切断した1本ぶんしか入らないような隙間でも、メスの部分がついたところを使って連結させた方が良いです。
ただ問題は、幅調整材はオス・メス部分の絶対数が少ないという点なんですよね〜。
全長に渡ってオスまたメスの部分が付いているのは両端の部分だけですし、横の部分に付いているオスまたはメスは3箇所しかありません。
それらの部分を切り取って使ってしまうと、残るのは連結が不可能な部分だけになってしまうんですね。
たとえば↑この部分(メスが付いている端っこ)は1つの幅調整材から1個しか取れませんからね!
つまり「なるだけ連結させること」と「無駄なく使う」ことはトレード・オフの関係になります。連結部を多くしてキレイに仕上げようとすればするほど、無駄が多くなってしまい多数の幅調整材が必要になるわけです。
悩ましいところですが、仕上がりとコストを天秤にかけてどうするか決めるしかありません。
仕上がり
さて、隙間をなるだけ埋めてみた結果のbefore/afterはこんな感じです。
<before>
<after>
排水管の周りや壁際もこんな感じで埋めることができました。
とてもキレイかつ明るくなったので、個人的には大満足です !
カッター1本だけで大きくバルコニーの印象を大きく変えることができるバーセアは非常にオススメです!
コメント