インビテーションの基準が謎ということで有名な楽天ブラックカード。
高年収かつ楽天関連サービスを利用しているのに一向にインビテーションが来ないうえに突撃して落とされる人もいれば、楽天平カードしか使っていないのにインビテーションが来る人もいるようです。
ステイタスがあるのかはイマイチ疑問ですが、取得難易度が高いことは間違いないカードだと言えるでしょう。
普通はインビテーションが届かない以上は動きようがないですし、楽天側も原則としてインビテーション制と謳ってはいるのですが、ネット上に申し込みページというものが存在し、誰でも一応申し込むことは出来るようになっています。ここから申し込むのですが、いわゆる「突撃」という方法ですね。
ただ…ネット上の報告を見るとその結果は惨憺たるもので、死屍累々と言った感じです。
クレジットカード関連のブログを書かれているあのまつのすけさんも突撃で否決になってしまったようです。
また最近はあの「クレジットカードの読みもの」を書かれている方も突撃されたようですが、やはり否決になってしまったと御報告されています。
しかし、突撃で取得できたという報告がごく少数ながらみられます。
今回、最初はこの「突撃での成功例」について分析しようと思っていたのですが、なにせサンプル数が少なすぎて分析になりません。
そこで「突撃での否決例」も併せて分析し、「突撃で成功する条件」を可能な限り探ってみたいと思います。
情報を収集したサイト
色々と検索してみましたが、最終的には
・「クレファン」楽天ブラックカード 審査合否情報:
https://crefan.jp/shinsa-2614.html
・「クレファン」楽天ブラックカード カードレビュー:
https://crefan.jp/review-2614.html
・5ちゃんねる 楽天ブラックカード STEP13:http://rio2016.5ch.net/test/read.cgi/credit/1533957119/
・ブロガーさんのサイト:
「The Goal」 https://matsunosuke.jp/
「クレジットカードの読みもの」 https://news.cardmics.com/
を対象としました。
これらのサイトから楽天ブラックカードに突撃して否決された人・取得できた人のレポートを集め、楽天カードの保有状況、決済額、属性など、特徴をまとめてみました。
もちろん全員が詳細な情報を全て書いてくれているわけではありませんので、報告での記載に曖昧な箇所がある場合、一部はその内容を推定しています。
例をあげると、楽天の「ダイヤモンド会員」は、楽天カードを取得していることが必要条件となりまので、楽天カードの保有期間には特に触れていないものの”ダイヤモンド会員歴X年”との記載があった場合、その人が楽天カードを保有していた期間をX年とみなしています。また逆に、プラチナ会員やゴールド会員と記載してあるものは”楽天カードの所有ナシ”とみなしました。
その他記載が曖昧な箇所には妥当と思われる解釈の範囲で推定値を当てはめています。
※審査合否情報においては、「否決」とされている方は全て“突撃のもと否決された”と解釈しております。インビテーションが来た上で申し込んだ結果否決されたというケースはおそらく無いからです。
※職業が「士業」と書かれている場合、自営(開業している場合)、給与所得者のいずれの場合もあり得ますが、一般的に士業は社会的信用が比較的高いと解されることが多いため、信用情報的に「給与所得者」とみなしてカウントしております。
※突撃で取得できた人の中には以前ホルダーで一旦退会したという人もいましたので、そのような場合は除外しております。
※信用情報には瑕疵がないことを前提とします。
結果
突撃で否決された人
否決になってしまった人のレポートは41名見付かりました(2018/12/26の時点)。
■全41名、自営業は11名。
■楽天カード(種類は問わず)を取得していたと明記もしくは推定される人は14名、取得していなかった人が2名。
■取得していた人のうち、カードの保有期間が明記あるいは推定可能だった人は10名。その期間の範囲は0.58年~6.3年、平均3年。
■年間決済金額が明記あるいは推定できた人は10名。その平均は476万円、ただし166万円~700万円と幅がありました。
■なかには楽天証券100万円を運用&楽天銀行預金が800万という人もいました。
■年収を明記していた人は3名に過ぎませんでしたが、それぞれ780万円、1,000万円、2200万円でした。
■士業と明記していたのは1名だけ。
突撃で取得できた人
突撃が成功したという人は、僅かに6名のみ・・・。
■全6名、うち自営業の方は2名。
■楽天カードを保有していたと明記していた人は4名、保有してなかった人が1名。
■保有していた人の期間は3年~6年、平均約4年。
■年間決済額を書いていたのは3名で、それぞれ150万、300万、600万でした。
■年収を明記していたのは1名のみで、1,200万円。
■士業と明記していた人が2名いました。
以上の結果から分かることは?突撃で楽天ブラックカードを取得できる条件とは?
正直…これだけではやっぱりよく分からないです(笑)
しかし、幾つか言えることはあります。
楽天カードの年間決済額がそれなりでも、それをある程度の期間以上継続しないとダメっぽい。
年間決済額700万円+継続1.8年、年間決済額600万円+継続2年、これらはいずれも突撃で否決となっていました。
決済を続ける継続年数が2~3年では短いと判断されるものと思われます。
プラチナ会員以上で7年以上利用、ここ2,3年は年間500以上利用(枠300)。ばら撒いていると聞いて、インビ無しで申し込んだが否決。最近の阿漕な非保有者へのばら撒きは、カード保有者を馬鹿にしすぎ。腹立って退会した。そういう人増えるでしょ。
↑この方の場合、年間500万円以上利用しながらも、その継続期間については”ここ2,3年”と書かれていますね。
まつのすけさんは以下のように書かれていますが、
楽天市場ではダイヤモンド会員を1年3ヶ月ほどキープして、足元では猛烈に使っている中での突撃でした。
ただし、マイル還元率2%のダイナースプレミアムがあるせいで、楽天カードはほとんど使ってなく、利用限度額は1,000,000円にとどまっていました。
属性その他は問題なかったものの、ダイヤモンド会員歴は1年3ヶ月とのことですから、猛烈に楽天カードを使っていたとしても、その期間がまだ短いと判断された可能性はあるのではないでしょうか。
読みものさんもこのように書かれています。
ご覧いただければわかるように、2018年9月27日時点で楽天カードを約290万円ほど利用(利用限度額300万円のうち、使える金額が12万円ということは差し引き288万円を使っているということ)。
ここから更に楽天カードを利用し続け、2018年11月13日に至るまでに合計で400万円ほど浪費させていただきました。
引用:https://news.cardmics.com/entry/rakuten-blackcard-totsugeki/
これもやはり、楽天の上顧客であり、また短期間で凄い額を決済されておりながらも、“コンスタントなそこそこの決済額を継続する” 期間が短かったのではないか…と。
(読みものさんの場合は個人事業主という属性が影響した可能性もありますが)
楽天証券での運用額や楽天銀行の残高はあまり関係ない
突撃で二度撃沈。 楽天株主。楽天カード9年(うちゴールド7年) 年間決済400~600万 ダイヤモンド会員2年11ヶ月 楽天証券100万、楽天銀行800万 貢献してる方だと思うんだけど。 腹立つからもう全部引き払おうかな。
引用:https://crefan.jp/shinsa-2614.html
※強調は当サイト
速攻否決ではなく10日間もかかったので、第一次審査は通過したものの、最終決定までのどこかの段階で却下されたようなイメージです。
楽天証券では大口優遇が適用されており、2,000万円近い残高がある状況でした。
引用:https://matsunosuke.jp/rakuten-black-card-invitation/
※強調は当サイト
ついでにいうと私は楽天グループ全体の上顧客です。
メインである楽天市場の最高会員ランクであるダイヤモンド会員はすでに6年3ヶ月も継続中ですし、楽天銀行のハッピープログラムは「スーパーVIP」、そして楽天証券も「超割コース 大口優遇」と、これ以上ないほど楽天にお金を貢いているほど。
引用:https://news.cardmics.com/entry/rakuten-blackcard-totsugeki/
※強調は当サイト
これらの情報を見ると、楽天関連金融サービスの利用実績は突撃の結果に一切影響しない、と言わざるを得ないですね…。
自営業はやはり不利かも
ある程度の決済額を長く継続する必要があるのでは…?と先に述べましたが、実は
年間決済額500万円+継続9年、年間決済額700万円+継続5年
これらのいずれも突撃で否決となっています。
決済額も継続期間も十分な気がしますが…これらの方は「お仕事:自営業・自由業の方」と申告しておられたのです。その属性が影響した可能性は否定できません。
なお言うまでもありませんが、何もこのカードに限った話ではなく、勤め人よりも自営や個人事業主は収入安定性という点でどうしてもやや不利であるとみなされてしまいます。
「士業」は強い可能性あり
突撃で取得できたと報告している6名のうち2名が「士業」と申告しておられました。
士業とは一般的に「〜士」が付く名称の専門資格職業のことを指す言葉ですが、そのうち特に8士業とも呼ばれる弁護士、司法書士、土地家屋調査士、税理士、弁理士、社会保険労務士、行政書士、海事代理士は業務独占を有し専門性が高く、一般に収入や社会的位置も高いとされています。
また医師や歯科医師などは士業ではありませんが、俗に「師業」と呼ばれる場合もあり、こちらも言うまでもなく収入や社会的地位は一般的に高いです。
(※2020/2/8 一部記載を修正)
楽天カード保有なし、楽天レギュラー会員からの突撃でしたが可決でした!なお楽天銀行の口座はありますが残高50万円前後でした。
性別:男性 年代:40代 お仕事:医師・弁護士・公認会計士の方
引用:https://crefan.jp/shinsa-2614.html
※強調は当サイト
↑この方の場合、楽天カード保有なしからの突撃取得とのことでやや極端な事例ですが、士業をなさっている方ですね。
僕は突撃で入手しました。
・突撃時の属性は32歳、年収1200万、士業、官舎暮らし(転勤多め)
・楽天銀行に100万少しの預金。30万/月ほどの給与振り込みあり(複数あるうちの1か所分だけ。)
・楽天証券では900万強の株取引。
・プレミアムカード取得後5年ほど。年100万~決済。S枠は200万。
・楽天のランクは取得する寸前まではプラチナ会員(取引額はOKだが、そもそも楽天で物を買わなかったため、決済回数が不足)直前1か月でダイヤモンド会員に。
引用:https://crefan.jp/review-2614.html
※強調は当サイト
↑この方は継続期間は5年間と長いものの、年間決済額は100万円~とのことでやや少ないです。しかも過去には楽天で物を買わなかったとまで書いておられますが、突撃で合格でした。士業という職業が影響した可能性はあります。
ただし、突撃で否決された方でこのような方もいました。
突撃撃沈です。楽天はゴールドランク。楽天銀行口座休眠状態。他楽天系のサービス利用無。年収2,200万(世帯年収3,600万)で、大昔センチュリオン隠微頂いたこともありますが、初のカード落選を体験しました。楽天甘くないですね。
性別:男性 年代:50代 お仕事:医師・弁護士・公認会計士の方
引用:https://crefan.jp/shinsa-2614.html
※強調は当サイト
士業であるにも関わらず突撃否決となってしまっています。
あくまで報告者の自己判断による自己申告であり、「士業」の種類にもよるのかもしれません。
職業に関して詳しい情報は無いため、これ以上は何とも言えませんが…。
突撃を繰り返す意味はある
今回、突撃で取得できた6名のうち突撃回数が明記してあったのは3名。
そのうち1名は4回、もう1名は2回の突撃での取得でした。
一度否決されても、諦めずに再チャレンジする意味はありそうです。また、突撃で否決されてしばらく経った後にインビテーションが来た、という報告もあります。
ただ、否決されてしまった人にも4回の突撃という人はいましたが…。
まとめ
以上、楽天ブラックカードの突撃で取得できる条件らしきものについて考察してみました。
・楽天カードでの決済額とその利用期間の両者の条件を満たすことが必要かも。
・楽天の金融関係サービスにおける実績は関係ない。
・サラリーマンのほうが自営よりもやや有利かも。
・士業は有利な可能性あり。
コレ!というものはやっぱり無さそうですが、これらの条件は「当たらずとも遠からず」なのではないか、と思っています。
なお、
という意見もあります。
確かにあり得る話だとは思います。再掲になりますが、
楽天カード保有なし、楽天レギュラー会員からの突撃でしたが可決でした!なお楽天銀行の口座はありますが残高50万円前後でした。
性別:男性 年代:40代 お仕事:医師・弁護士・公認会計士の方
↑この方などは、いかにもそれに当てはまりそうではありますね。楽天カード保有なしだったとのことですし。
もしくは楽天側がインビテーションを送ろうとしていたタイミングと突撃が重なっただけ、という可能性もあるのかもしれません。
ただ、
こんなツイートをされている方もいらっしゃいました。
これ経過楽しみにしてます😸
過去、インビ無し申請したら弾かれました😂ネット申請後に電話かかってきて色々聞かれ、更に2週間後に電話があり、最終見送り決定。楽天グループクレカの使用実績がどうしても必要とのことでした🤗 https://t.co/eWVPVZo4to
— レオン ~投資&社会情勢 アカ~ (@Leon007700) November 14, 2018
ネット申請後に電話かかってきて色々聞かれ、更に2週間後に電話があり、最終見送り決定。楽天グループクレカの使用実績がどうしても必要とのことでした
この方は結果的には否決となってしまいましたが、楽天は突撃に対してもキチンと審査しているという証左ではないでしょうか。
まあ、そもそも論にはなってしまいますが、今回参考にしたネット上の情報は、どれも真実だという確実な証拠はありません。
虚偽の書き込みをしている人が何名かいたらそれだけで今回の考察はかなり意味を失います。
また、楽天も一定の基準に基づいて審査しているとは限りません。その場その場での状況に応じた判断や相対評価を行っている可能性もあります。
あくまで参考として解釈して頂ければ、と思います。
コメント
士業に医師を入れてる時点でお察し
30代医師さん、コメントありがとうございました。
恥ずかしながら頭から医師が含まれると思いこんでいました。修正しますね!