VPCC(VISAプラチナコンシェルジュセンター)は特定のVISAプラチナカードホルダーが使えるコンシェルジュサービスです。
VISAが外部委託しているサービスですが、それ専業ということもあり質は高いです。やや無茶振りのような依頼でも可能な限り答える姿勢を見せてくれます。
依頼方法として、電話はもちろんですが専用フォームからの文面による依頼やメールでのやりとりもできるのが良いところです。
VPCCについては実際に利用したときの感想を以下に書いています。
公式サイトによれば、VPCCが利用できるカードは以下のクレジットカードに限られます。
VPCCは以下のVisaプラチナカード会員の方のみがご利用いただけます。
– SuMi TRUST CLUB プラチナカード
– デルタ スカイマイル SuMi TRUST CLUB プラチナVisaカード
– レクサスカード
– マイレージ・プラス《セゾン》プラチナカード
– スルガプラチナカード
– エポスプラチナカード
– 七十七Visaプラチナカード
– むさしのVisaプラチナカード
– 道銀Visaプラチナカード
– 北陸Visaプラチナカード
– タカシマヤプラチナデビットカード
引用:https://www.visa.co.jp/pay-with-visa/find-a-card/visa-platinum/concierge.html
“VPCCをご利用いただける会員様”より。
あまり聞いたことのないカードもあるようですが、「VISA”プラチナ”コンシェルジュセンター」というだけあって、これらのカードはいずれも発行元からプラチナカードと位置づけられています。
では、VPCCをどうしても使ってみたい!というとき、どのクレジットカードを選ぶのが最も良いでしょうか?
各カードの特徴、および私がオススメできると考えるカードについて解説してみます。
プラチナカードのサービス、注目すべきポイント
いわゆるプラチナカードには、一般的にある程度のサービスが付帯していることが普通です。
その中でも上級カードならではの付帯サービスといえば、
・カード付帯保険
・グルメサービス
・プライオリティ・パス
などがあげられるでしょう。
また、そもそものカード自体の基本的事項として
・年会費
・ポイント還元率
・取得条件
は言うまでもなく重要なポイントです。
カード付帯保険
保険で特に重視すべきは海外旅行保険です。
さらに言えば疾病・傷害保険ですね。
初めに述べてしまいますと、今回解説するカードは全て会員の死亡・後遺障害は1億円となっています。
家族特約は、死亡・後遺傷害はほとんどが1,000万円です。
差が出てくるのが海外での疾病・傷害で、これは200万円~500万円のばらつきがあります。
海外では日本の保険は適用できませんから、ちょっとした体調不良や怪我でも病院にかかれば比較的大きい金額が動きますし、手術・入院にでもなったら数百万円の費用が発生します。
海外に頻繁に行くような場合はもちろんですが、たまにしか海外に行かないという場合でも大きな安心材料となります。
さすがに「ほぼ全く海外には行きません」というのであれば無視しても構わないと思いますが、いざという時に動く金額が非常に大きくなるので、一般的には重視すべきポイントです。
死亡や重篤な後遺障害が生じた場合の保険内容は、個人的には疾病傷害ほど重視しなくても良いかなと思っています。
だって死亡ですよ。残された家族にとってはもちろん重要ですが、死んだときのことまで考えて旅行したくありませんよね…。
現世利益を追求!というわけでもないのですが、やはり現実的に考えるべきは海外旅行時の疾病傷害保険です。
国内旅行保険
同じ旅行保険でも、国内の方はあまり重視しなくて良いと思います。
というのは、適用条件が非常に厳しいからなのですね。以下のページで解説しました。
保険内容もカード間でそれほど大きい差はなく、また動く金額もそれほど大きいものにはならないので、国内旅行保険を基準にカードを選ぶことはナンセンスです。
さて、一つひとつ見ていきましょう。
SuMi TRUST CLUB プラチナカード
それほど名前が知れ渡っているカードとは言えないかもしれませんが、これはかつてのCitiプラチナカードです。
2014年にCitiバンクが日本でのリテール(個人を相手にする業務全般)部門を廃止することになったため、クレジットカードを担当していた子会社のシティカード・ジャパンを三井住友信託銀行が買い取り、その傘下にあった三井住友トラストクラブがクレジットカードの運営を引き継いだのですね。
とはいっても、買収に際してサービス内容はほとんど変わりませんでした。それぞれのサービスの名称が変わったくらいでしたね。
まあ、その後は細かな改変(改悪?)は色々とあったのですが…。
それはさておき、サービス内容はどうなのか見てみましょう。
年会費
35,000円(税別)となっています。プラチナカードとしては標準的な会費と言って良いでしょう。
家族カード
家族カードの設定はあり、無料です。
ポイント還元率
デフォルトで100円で4ポイント貯まりますが、Amazonギフト券を含む各種ギフト券との交換レートから計算すると、ポイント還元率は1%と考えることができます。還元率としては標準的で優秀と言えるでしょう。
ポイントは専用のプログラムで種々の商品やギフト券と交換できる汎用性が高いもので、さらに永久不滅ポイントとなっています。
ただし、基本的にポイントを直接マイルへ移行することはできません
カード付帯海外旅行保険
利用付帯となっています。
出色なのが疾病、傷害ともに500万円となっていることです。さらに家族特約でも同額になっています。これは凄いです。
でも利用付帯なんでしょ…?という人もいるかもしれません。
確かに利用付帯ではあります。
しかし、日本を出国前あるいは現地で公共交通乗用具をカードで一度でも決済すれば良く、この公共交通乗用具にはタクシーも含まれるんですね。
全日程を通してそれらを一度も使わないということはまずあり得ないですよね。それらの1回だけを決済すれば良いだけなので、実質的には自動付帯のようなものと思って良いと思います。
取得条件
申し込み制となっています。25歳以上で安定した収入があれば取得できるチャンスがあります。
グルメサービス
「SuMi TRUST CLUBダイニングセレクション」と称するグルメサービスがあります。
対象レストランで対象コースメニューを2名以上で申し込むと1名分が無料になるサービスですね(6名以上なら2名分無料)。プラチナカードでは定番のサービスですね。
プライオリティ・パス
プライオリティ・パスのプレステージ会員権が無料で付帯します。
総評
プラチナカードとしてのサービスをそつなく備えている優秀なカードと言えます。
海外旅行保険が特に素晴らしい。
ただ年会費は標準的とは言え決して安いとは言えません。
デルタスカイマイルSuMiトラストクラブプラチナカード
これはSuMiトラストクラブプラチナカードではあるのですが、デルタ航空と提携したカードになります。デルタ航空のマイルであるスカイマイルを貯めることに特化されていることが特徴です。
年会費
40,000円(税別)となっています。他のカードと比べるとやや高い部類でしょうか。
家族カード
家族カードの設定はあり、無料です。
ポイント還元率
ポイントではなく、スカイマイルとして付与されます。付与率は利用額100円あたり1.5マイルです。
マイルは使用条件によってその価値が変わるので金額としての還元率は算出できませんが、スカイマイルはスカイチーム加盟航空会社(主にヨーロッパ、および一部のアジア系航空会社)で利用することができ、汎用性が高いものとなっています。
マイルをショッピングに使いたい…という場合、可能なことは可能なのですが、海外サイトを通して手続きする必要がある(日本国内で運営されているウェブサイトはない)ので、その点はちょっと不利ですね。
あくまでマイルとして特典航空券に利用することを中心に考えた方が良いです。
ただし、年間3万円分が上限にはなりますが、JTBのクーポンに交換することが可能です。しかもその場合は1マイル=1円として交換することが可能で、すなわちこの場合の還元率は驚異の1.5%となります。
年間30,000マイルは逆算すると200万円の利用で付与されるマイルになりますので、そこまでの利用額なら還元率1.5%と考えることが可能ですね。
カード付帯海外旅行保険
プロパーのSuMiトラストクラブプラチナカードと金額は同じです。疾病、傷害ともに500万円なのは良いですね。
ユニークなのが、海外で死亡or後遺障害の場合の1億円のうち、自動付帯するぶんが5,000万円&利用付帯のぶんが5,000万円となっている点です。
これもプロパーカードと同様、国内外でタクシーでも使えばそれで利用付帯条件を満たすことができます。
取得条件
申し込み制となっています。おおむね、プロパーのSuMiトラストクラブプラチナカードと同程度ではないかと思われます。
グルメサービス
「SuMi TRUST CLUBダイニングセレクション」が使えます。
プライオリティ・パス
なんと、付帯しません…。
本カードの最大のデメリットはプライオリティ・パスの付帯がないことでしょう。航空会社と提携している以上はトラベル系のサービスは充実させて欲しかったですね…。
総評
プライオリティ・パスが付属しないことが、高めの年会費からするとかなり痛いです。
またスカイマイルが貯まるとはいえ、デルタ航空でスカイマイルを用いる場合、特典航空券に必要なマイル数がJALやANAと比べてかなり多いのもデメリットですね。
加えて日本国内で有用な各種ポイントへの交換ができず、商品との交換もJTBクーポンにする以外は手間がかかります。
ただスカイマイル自体のヨーロッパ系航空会社における汎用性は高いので、ヨーロッパで頻繁に飛行機を使うという人には良いのかもしれません。
Mileage Plus セゾンプラチナカード
これは、英国のユナイテッド航空との提携カードで、やはりマイルを貯めやすいカードとなっています。
年会費
36,000円(税別)となっています。プラチナカードとしては標準的かと思います。
家族カード
家族カードの設定はありますが、年会費は9,000円となっています。家族会員の会費が無料のカードも多い中で、これはデメリットですね。
ポイント還元率
ポイントではなくユナイテッド航空のマイルとして付与されます。付与率は利用額1,000円あたり15マイルです。
付与単位こそ異なりますが、率としては100円あたり1.5マイルと、デルタスカイマイルSuMi TRUST CLUBプラチナカードと同じになりますね。
また、カードを更新するごとに「サンクスマイル」と称して5,000マイルが付与されます!これは良いですね。
マイルは使用条件によってその価値が変わるので金額としての還元率は算出できませんが、このマイルはスターアライアンス加盟航空会社で使用できますから汎用性は高いです。ANAでも使うことができるんですね。
ただ、ショッピングにマイルを直接用いることはできないようです。
楽天スーパーポイントに交換することは可能です。
しかし1,000マイル→400ポイントの交換率なので、楽天スーパーポイント1ポイントが1円で使えることから計算すると、この場合のカードとしての還元率は0.6%まで落ちてしまいます。
やはり、あくまでマイルとして利用することを中心に考えた方が良いですね。
カード付帯海外旅行保険
疾病傷害は本人・家族会員ともに疾病300万、傷害200万とやや心許ないですね。
取得条件
申し込み制となっています。
条件としては20歳以上で(学生は不可)安定した収入があり社会的信用を有することです。プラチナカードの中ではかなり取得しやすい方なのではないでしょうか。
グルメサービス
残念ながら特定のグルメサービスは付帯しません。
プライオリティ・パス
マイルが貯まりやすいカードであるにも関わらず、これも付帯しません…。
総評
立派な年会費であるにも関わらず、そして家族カードの年会費すら高いにも関わらず、グルメサービスもプライオリティ・パスも付帯しないのはデメリットと言わざるを得ません。
マイルをマイルそのものとして用いる際の汎用性が高いのはメリットですが、国内ポイントとの交換はレートが悪いですし、もっと年会費が安くてもスターアライアンス系のマイルが貯まりやすいカードは他にありますよね…。
やはり最大のメリットは「取得条件の緩さ」ではないでしょうか。実際にどうかはやってみないと分かりませんが、「20歳以上」という条件は珍しいです。
スルガプラチナカード
スルガ銀行のカードはスルガVISA infiniteが有名ですが、実はVISAプラチナカードがあるのです。原則としてスルガ銀行の顧客に発行されるカードでして、入手できる情報が非常に少ないです。
年会費
60,000円(税別)です。通常のプラチナカードとしては高いですね〜。
家族カード
家族カードはさすがに無料で発行できます。
ポイント還元率
ウェブ上の情報では1,000円につき独自ポイントが1.5ポイント貯まるようですが、ポイントの使用方法に関する情報がなく、還元率として計算ができません。現時点では不明です。
カード付帯海外旅行保険
自動付帯です。疾病・傷害はそれぞれ500万円になっており、このへんはさすがです。
ただ死亡の場合は自動付帯するのは5,000万円のみとなります。
1億円は利用付帯としての金額です。
さらに家族特約も傷害・疾病は200万円のみです。
年会費から考えるとこの点は手薄と言わざるを得ませんねぇ…。
取得条件
インビテーション(招待)制となっており、スルガ銀行の上顧客にインビテーションが発行されます。
ただウェブ上の情報によると、スルガ銀行でローンを組む等の際に担当者に相談すると取得できる場合もあるようです。
ともあれ、スルガ銀行の顧客でないと取得できないことは確かです。
グルメサービス
特定のグルメサービスに関する情報は見つかりませんでした。何か使えるものはあるのかもしれませんが…。
プライオリティ・パス
プレステージ会員権が付帯します。しかも同伴2名まで無料です!この点はさすがですね。
総評
これは完全にスルガ銀行の上顧客用のカードであって一般向けとは言えません。カードとしてサービス内容は優秀だと思いますがそのぶん年会費も張るのでコスパは正直良くないですし、いろんな意味で入手難易度が非常に高いため、スルガ銀行を利用していない方が取得を考えるようなカードではありません。使っている方は頭の隅に置いておいても良いのかもしれません。
エポスプラチナカード
マルイの小会社であるエポスカードが発行するプラチナカードです。
年会費
インビテーションから取得した場合の年会費は20,000円(税込)です。
またこのカードは申し込むこともできますが、そこから取得した場合の年会費は30,000円(税込)になります。
ただし年間利用額が100万円を越えれば、それ以後の年会費は20,000円になります。
家族カード
家族カードの設定は残念ながら、ありません。
ポイント還元率
0.5%となります。正直、低いです。
ただし、マルイ利用時で1%、特定の店舗3つまで1.5%、誕生月は2倍にできます。
カード付帯海外旅行保険
自動付帯です。疾病・傷害ともに300万とやや低額です。
家族特約ですが、死亡・後遺障害が1000万円というカードが多い中、エポスプラチナは2000万円となっており優秀です。ただ、これを使う状況には絶対になりたくないものです。疾病・傷害は200万円で心許ないです。
取得条件
原則としてインビテーション(招待)制です。エポスゴールドカードで実績を積んでいくとインビテーションが送られてきます。
ただし自分で申し込むことも可能となっています。前述したように自分から申し込んで取得した場合は年会費が10,000円高くなり、30,000円(税込)となります。
グルメサービス
特定のレストランで2名で食事すれば1名分が無料になる「プラチナグルメクーポン」が付帯します。
プライオリティ・パス
プレステージ会員権が付帯します。
総評
20,000円の年会費でグルメクーポンやプライオリティ・パスが付帯するのは非常にオトクと言って良いです!
インビテーションを待つ必要があることがネックですが、年会費が30,000円になることを覚悟すれば申し込みもできます(その後年100万円以上使えば20,000円に固定されます)。
家族カードが無いことや0.5%という低いポイント還元率はデメリットと言わざるを得ません。
ただしポイントに関しては1.5%になるショップを3つまで選択でき、またそのショップは限定はされるもののスーパーから家電量販店まで多数かつ多岐に渡るため、その点の自由度が高いのは良いでしょう。
レクサスカード
レクサスのオーナーにのみ発行されるプラチナカードです。
年会費
年会費は20,000円(税別)です。プラチナカードとしては割安ですね。
家族カード
家族カードは無料で発行できます。
ポイント還元率
基本的には1%となりますが、特約店での利用は1.5%、ETCカードの還元率は2%となります。
ポイントを利用できるのは特約店での購入時、車検やカー用品購入時のキャッシュバック、JALもしくはANAマイルへの移行なのですが、この特約店なるものはトラベル関連こそ充実しているものの、その他は高級レストランや高級ブティックばかりで自由度が高いとは言えません。
交換可能な汎用性の高いポイントにはauのWALLETポイントがありますが、交換レートは1000ポイント→au WALLETポイント500ポイントなのでだいぶ目減りしてしまいますね。
取得条件
正規販売店から新車または中古車のレクサスを購入したオーナーが希望することで取得可能です。もちろんクレジットカードなので審査はありますが、身元がしっかりしたレクサスを購入できる属性の人ならば取得はまず可能でしょう。
カード付帯海外旅行保険
自動付帯です。疾病・傷害が500万円なのが良い点です!家族特約の疾病・傷害も500万円となっており、その点は非常に手厚いと言えるでしょう。
グルメサービス
付帯しません。
プライオリティ・パス
これも付帯しません。
ただし、利用条件の厳しいJALのサクララウンジを年4回まで無料で使用できたり、羽田の国際線ターミナルのTIAT LOUNGEやTIAT LOUNGE ANNEX(幾つかの種類のカード会員のみに開放されている)を使用できます。これは刺さる人には刺さるポイントですね。
またガソリン割引、トヨタ関連施設の割引など車に付随するカードならではの優待もあります。
総評
正規販売されたレクサスのオーナーしか取得できないという大前提がありますから、一般性はかなり低いと言わざるを得ません。またグルメサービスやプライオリティ・パスが付帯しない点はかなり痛いです。
ただ年会費はかなり抑えめですし、長距離を乗る方にとってはガソリン割引が非常に有用ですね。
またサクララウンジ、TIAT LOUNGEやTIAT LOUNGE ANNEXは好きな人にはかなり嬉しいものです。
地方銀行が発行するもの
VPCCが使えるカードのうち、上記のカード以外は地方銀行が発行するVISAプラチナカードになります。共通する項目が多いので、まとめて解説した後に個別の項目にふれることにします。
年会費
年会費は50000円(税別)です。プラチナカードとしてはまあ、高いですよね…。
家族カード
家族カードは無料で発行できます。
ポイント還元率
「ワールドプレゼント」ポイントの対象になっています。ワールドプレゼントは三井住友カードのポイントシステムで、1000円の利用に付き1ポイントです。
うわっ付与率ひくっ!と思う人もいるかもしれませんが、1ポイントの価値がそれなりに大きいので低すぎるということはありません。また、Tポイント、WAONポイント、楽天スーパーポイントなどを含む多種多様なポイントへ交換できるため汎用性が非常に高いです。
ただ、交換レートから計算すると還元率は0.3~0.5円止まりになり、ポイント面でおいしいカードであるとは残念ながら言えません。
取得条件
申し込み可能で、以下の条件が公式サイトに記載されています。
・七十七VISAプラチナカード:
役員、管理職、個人事業主、35歳以上、年収1000万以上
・むさしのVISAプラチナカード:
公式サイトには明記なし ※家族カードは1名まで
・道銀VISAプラチナカード:
満30歳以上で、ご本人に安定収入のある方
・北陸VISAプラチナカード:
原則として満30歳以上、年収1,000万円以上、勤続(自営の方は営業)年数5年以上の方 ※家族カードは1名まで
ただしこのカードの性質上、各銀行の口座は最低限持っていることは大前提であり、またそれなりの預金残高や定期預金・ローンなどを組んでいる必要はあるでしょう。
カード付帯海外旅行保険
自動付帯です。疾病・傷害はさすがの500万円です。家族特約もやはり500万円となっており、この点もさすがですね。
グルメサービス
プラチナグルメクーポンが付帯します。
プライオリティ・パス
もちろん付帯します。
タカシマヤプラチナデビッドカード
タカシマヤでの利用にほぼ特化していると言えるデビッドカードで、引き落とし口座ソニー銀行になります。
意外ですが、このカードでもVPCCが使えるのです。
年会費
年会費は30,000円(税別)です。標準的と言えます。
家族カード
家族カードの設定はナシです。
ポイント還元率
髙島屋での一般商品の購入なら驚異の10%、特価品・食料品でも3%の還元率となり、自宅までの配送は無料です。
また髙島屋以外での使用でも2%の還元率でポイントが付きます。
ポイントですが、あくまでタカシマヤポイントでの付与となり、2000ポイントごとに「髙島屋ポイントサービスお買い物券」と交換可能です(お買い物券自体は1000円単位)。
この「髙島屋ポイントサービスお買い物券」は一般の金券ショップにて94~95%で買取されているので、いわば9.4~9.5%のキャッシュバックと考えることができるわけですね。これは凄いです。
カード付帯海外旅行保険
自動付帯です。疾病・傷害ともに300万とやや低額になっています。
家族特約については、死亡1000万円、疾病・傷害は200万円となっており、他のプラチナカードと比べるとかなり手薄と言わざるを得ません。
取得条件
申し込み制です。デビッドカードであるがゆえに審査はないので、18歳以上であれば基本的には誰でも取得できます。
ただし、ソニー銀行の口座を持ち、さらに年会費である30,000円+消費税に相当するだけの残高が申込時になくてはなりません。
グルメサービス
付帯しません。
プライオリティ・パス
これも付帯しません。
総評
グルメ・ラウンジサービスなし・家族カードもなしですが、髙島屋でのショッピングなら最高10%という驚愕の還元率であり、また髙島屋以外を利用した場合も2%という高い還元率を誇ります。意外に穴場のカードと言えるでしょう。
また駐車場5時間無料サービス、メンバーズサロンの使用、ロイヤルカスタマーサービスの付帯など、髙島屋の利用に特化した優待が手厚いことが特徴です。またカードを取得すると自動的にソニー銀行「Club S」のプラチナステージの資格が得られるので、それによる優待も受けることが可能です。
まとめると…
以上、日本国内でVPCCが使えるカードについて解説してみました。
目的や属性によって適するカードは変わってくると思いますが…
とにかく取得したいという人は
これはもう、デビッドカードであるタカシマヤプラチナデビッドカードが最適でしょう。なんせ審査がありませんから。
ただ税別30,000円という年会費にも関わらずグルメサービスもプライオリティ・パスも付かないのが辛いところ。とはいえ還元率は髙島屋で驚異の10%、その他の利用でも還元率2%と意外な高さを誇っています。
申し込み条件だけを考えれば、次点はMileage Plusセゾンプラチナカードになります。
後述するように全体としてはオススメしにくいカードではありますが、申し込み制であり、かつ20歳以上(学生は不可)という基準はプラチナカードの中では異例の対象年齢の低さと言えます。
年会費を抑えたいなら
これはずばりエポスプラチナカードですね。税込20,000円はかなり安いと言って良いでしょう。
まぁエポスゴールドを取得してからインビテーションが来るまで2年程度かかるとも言われますが、申し込みで取得して一度でも年間100万円以上使えばその後はずっと年会費は20,000円です。プラチナカードとしての付帯サービスも充実しています。
玉に瑕なのが0.5%という低い還元率ですが、1.5倍にできる店を3つ設定もできますし、カバーできないこともないでしょう。
はっきり言ってオススメ!なのは?
インビテーションを待たずにメインで使うためのバランスの良いカードが欲しいというのであればSuMi TRUST CLUBプラチナカードが最もオススメです。
海外旅行保険を含めた付帯サービスもプラチナカードの名に恥じないものですし、還元率1%のポイントも汎用性が高く、税別35,000円という年会費も他と比べて特に高いということもないと思います。
正直、お勧めしにくいカードは…
デルタスカイマイルSuMiトラストクラブプラチナカード
年会費が税別40,000円とやや高めなうえに、スカイマイルとして貯まるポイントの汎用性は高いとは言えません。
しかもデルタ航空はJALやANAと比べて特典航空券に必要なマイル数がかなり多いことで有名です。
よほど欧州で頻繁に飛行機を使うという場合意外、メリットは多くないと思います。
Mileage Plus セゾンプラチナカード
これもマイルとして貯まるポイントの汎用性が低いです。
そのわりに年会費は税別36,000円と決して安くはなく、それでいてグルメサービスやプライオリティ・パスは付帯しません。
申し込み制であること(インビーテーションを待たなくて良い)、20歳以上であればOKという年齢条件、それだけが良い点です。
条件が特殊すぎるカード
スルガプラチナカード、レクサスカード、七十七・むさしの・道銀・北陸VISAプラチナカード…
これらのカードは取得に関わる条件が狭くて特殊すぎるため、これらの銀行や車に関わりが無い場合はまず取得できません。
条件さえ合致するならばオススメできる場合もあるかとは思いますが…
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以上、VPCCを使えるカードについて解説してみました。
結局、個人的に最もオススメなのはSuMi TRUST CLUBプラチナカードです。
いずれこのカードについて詳しく解説してみたいと思っています。
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