ふるさと納税がいまいちよくわからないという人へ、ひとことで超絶分かりやすく解説してみます。

ふるさと納税がいまいちよく分からないという人へ。お金・投資

 

ふるさと納税がいまいちよく分からないという人へ。

 

ふるさと納税、皆さんやってますか?

最近はテレビCMなども流れていますし、だいぶ一般的にも有名になってきましたよね。

ただ、なんかよく分からないから~…って感じで手を出していない人もまだいるんじゃないでしょうか。

確かに、ふるさと納税のシステムはちょっと分かりにくい部分もあります。

でも実際にネットで調べてみると、

 

2000円の負担だけで返礼品がもらえてお得です

税金が安くなって返礼品がもらえるのでお得です

 

といった、その結果だけをとにかく強調しているザックリした記事が多い印象です。

その仕組みについてはあまり触れてないんですよね。人間、仕組みがあまりにも分からないと不安を覚えるものです。

かと言って、ふるさと納税の仕組みについていざ詳しく調べようとすると、今度は聞き慣れない専門用語やよく分からない計算式の嵐となり、拒否反応が出たり脳が理解を拒絶したりする人もいるのではないでしょうか(笑)。

今回はふるさと納税の仕組みについて計算式などはなるだけ使わず、その概念を超分かりやすく説明してみたいと思います。

ふるさと納税は本当に節税か?

ふるさと納税は「サラリーマンにもできる節税」とよく言われます。

通常の専業サラリーマンは、もとの給料から支払うべき税金を天引きされた額を受け取っています。

なのでサラリーマンは基本的に、税金を大幅に安くするために自分で出来ることはほとんどありません(投資・生命保険・医療費控除など、こまごまとした事を出来る余地はありますが)。

そんな中、サラリーマンでも比較的大きな額の節税が出来る手段として、ふるさと納税が喧伝されています。

確かに、ふるさと納税をすれば税金が減額されます。

 

しかし、それをもって「節税!」と言うことには違和感があります。

 

なぜなら、お金の出入りという点で見れば収支は若干のマイナスになるからです。

そもそも「節税」とは

節税とは、違法な方法を使わずに税負担を減らすことです。
その意味では確かにふるさと納税では結果的に税金が安くなる(or戻ってくる)わけですから、定義上は節税と言えるでしょう。

ただ、一般的に節税と言えば単に税金を少なくするというだけではなく


支払うべき税金が減る

結果として手元に残るお金が増える 

ことを意味するのが普通ではないかと思います。

残るお金にこだわらず、単純に「支払う税金を減らしたい」というだけなら話は簡単です。

 

たとえば、寄付をすれば良いんです。

 

所得税や住民税は「所得の○%」として決まりますが、寄付をすると、その分だけ所得を少なくして申告して良いのです。よって支払うべき税金は減ります。

 

極端な話、所得の全額を寄付すれば所得税は100円しか取られません。(※)

 

でも、その税金すら手元の所得から捻出できません(笑)。これでは意味がありませんね。

 

上記の(※)ですが、寄付をすると
寄付金-2000円
が所得から除かれ、その残りにだけ税金がかかります。

ですので、たとえ所得の全額を寄付したとしても2000円にだけは税金がかかります。2000円の所得税率は5%なので、つまり100円の所得税はかかってしまうということです。

 

ふるさと納税の、手元のお金の動きは?

難しい計算式や解説は省いて話を単純化しつつ、ふるさと納税で起こることを書いてみます。

・Aさんは10万2000円分のふるさと納税をしました。

・すると、Aさんの支払うべき税金は10万円減りました

・さらに、納税先から返礼品が送られてきました。

これが、ふるさと納税で起こることです。2000円だけは税金から減らされない決まりになっています。

 

収支で考えてみましょう。

1. ふるさと納税で出ていき、10万2000円のマイナス

2. 払うべき税金が減った = 手元のお金が10万円増プラスになる

3. マイナス10万2000円、プラス10万円

   差し引きマイナス2000円

そうなんです、確かに収めるべき税金は減るのですが、そもそも最初にお金を収めているので、お金の動きという点では別に得してないんですよ。

なんなら2000円の損です。

 

しかし、ふるさと納税には返礼品があります。

 

これが、当たり前ですが最大のポイントです。

 

返礼品の多くは、工業製品や食べ物や旅行券など、実利をともなうものです。

これは明確な「得」です!

 

まさに「2000円の負担だけで色々な返礼品がもらえる」わけです。

ふるさと納税は税金の前払いである

そろそろ結論を書きますと、

  • ふるさと納税で収めたお金のぶんだけ、収めるべき税金が減る

ということは、

  • ふるさと納税で収めたお金は、自分の払うべき税金に充てられた

と考えることもできます。

つまり

本来払うことになる税金の一部を市区町村へ前払いするだけで、

いわば手数料は2000円ポッキリで、

色々な返礼品がもらえる制度!

という事ができます。

こう考えると、は自分のお金の動きや流れが直感的にスッキリと分かります。

分かっている人には当たり前のことで、今更ナニいってんの?という人もいるでしょうし、「前払いのイメージです」とサラっと書いてあるサイトなどもあるのですが、私の周囲では案外分かっていない人が多い印象がありました。

とにかく「節税になる!!!!」とだけ言う人も多いのですが、別に収めるべき税金が減るわけではない、ということです。

よく分からないけど2000円の負担だけで色々もらえるのね、という理解でも一向に支障はないのですが、きちんと理解しているとスッキリ・安心してふるさと納税ができるのではないでしょうか。

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